高齢になって歩くのが難しくなる方もいますが、対策をしっかりすれば体力の低下を防ぐことはできる。介護業界ではそのような体力低下の問題を重視していて、施設で特別なトレーニングを指導している場合がある。また、体力の低下による悪化をロコモと呼んでいて、問題に合わせた対応をすれば改善が図れる。
ロコモで問われるのは日頃の運動不足であり、ずっと自宅にいると足腰が徐々に衰えてしまう。そのまま放っておくと歩くのが難しくなって、車椅子を使った生活をしなければならなくなる。ロコモ問題の対策ではその人にあったトレーニング方法を提案し、高齢者でも簡単にできる運動方法を教えている。体への負担を抑えながらでできるスクワットなど、特別な運動のやり方の情報を提供しているのだ。
ある年齢以上になると、怪我をしたときに治りが遅く時間がかかるようになる。怪我の痛みを気にして動かしていないと、筋力が低下して元に戻すのがどんどん難しくなる。ロコモではそのような痛みによる問題も考えていて、怪我の問題がある方でもできる方法を提案している。
また、運動を習慣的にやっていないと段々体力が落ちてしまうので、ロコモの対策では日常的にできるトレーニング方法もある。体を鍛えるのは重要なことだが、体を作る栄養素を取らないと、トレーニングをしても筋力はつかないままだ。
ロコモの対策では体を動かす方法だけではなく、どのような食事がよいかまで考えている。このように、介護業界と関係の深いロコモは介護士の仕事でも重要になる知識である。