介護の仕事と一口に言っても、昔と今とでは内容も方針も違ってきている。現代で言うのなら、少子高齢化社会に向けていかに要介護者を増やさないか考えることも大切だ。また、これから介護職に就こうとしている人は介護予防に関する知識も必要になるだろう。例えば、ロコモ対策について知識を得ておくことも重要だ。
将来的に要介護者になりやすいと言われているのは、ロコモに該当する方である。よって、ロコモにならないように予防しておけばいいということになるのだ。その際、高齢者にきちんと寄り添うことが大切である。運動不足によってロコモになってしまう人の多くは、もともと運動嫌いな人ばかりという傾向にある。
そのような人に運動を習慣化してもらうためには、辛抱強く寄り添うことが大切だ。無理に運動をさせるのではなく、できることから始めるようにしよう。運動嫌いなことについて責めるようなことは決してやってはならない。
それから、ロコモになりやすい人は他人とのコミュニケーションが不足していることもある。外に出たがらない場合などは、電話やメールなどを利用して少しずつコミュニケーションを図るようにするのも良いだろう。
介護の仕事は、こうしたさまざまな配慮が必要になる。もちろん、ロコモ対策は個人的にもできる。地域の施設などを利用して、みんなでロコモ予防の運動をするなど工夫をすることも大切だ。このように、介護予防のためには介護職に就いている人を中心に患者に寄り添い、地域とも密着して対策を練る必要がある。ロコモ対策も含めて、これからの介護の仕事に欠かせない知識をしっかりとつけておこう。